パーム油で森が消えていく
二酸化炭素を貯めてくれる森の減少
いま現在、多くの森が失われていっています。異常気象、大規模な乾燥森林火災、そして、農地転用等、経済的理由による無計画な森林伐採で、二酸化炭素を貯めてくれる大切な森の減少がおこり、温暖化が加速しています。
問題の多いパーム油=アブラヤシ
先進国等の様々な利用拡大により、パーム油が益々必要となっています。
パンやお菓子などの加工食品をはじめ、洗剤や石鹸、化粧品など、普段よく目にする様々な製品に使用されている「パーム油」。私たちの日常と切っても切り離せない油ですが、実はその生産が熱帯雨林の破壊につながっていると問題視されています。
パーム油の約9割が生産されるインドネシアやマレーシアは、豊かな生態系を持つ熱帯林が広がる地域。その熱帯林を大規模に伐採して、―面アプラヤシ農園にするという、大規模なプランテーション開発が行われてきました。
最も問題なのが、プランテーションを作るために行われている『火入れ』です。法律で禁止されているものの、植物の生い茂る熱帯林を安価に手早く切り開く方法として採られるのが、火をつけて燃やす「火入れ」。雨が少ない乾季になると各地で放火が相次ぎ、そこから発生する煙は海を越えた隣国にまで広がることもあります。
インドネシアの森林火災によるCO
2排出量が、日本の年間のCO
2排出量よりも多かったという報告もあります。
私たちの日常と切っても切り離せない油。菜種油、ひまわり油等、様々な種類の油が市場に出回っています。どれも畑がなければ生産出来ないものなので、需要が拡大してくると大規模生産となり、同様に森林消滅につながりかねない
問題もあります。
米油は、玄米を精米してできる米ぬかから生まれた植物油
弊社も長年にわたり有機栽培のパーム油ショフトニングを使用してまいりましたが、問題の多いパーム油ショートニングの使用を中止し、こめ油に切り替えました。
米ぬかが主成分のこめ油は 新たな畑も必要なく環境に優しい油です。薬品を使用しない、昔ながらの圧搾一番絞りのこめ油を使用しています。
米油に多く含まれるビタミンEがパンの酸化を守り、味もより美味しくなりました。